XMのスプレッドは広がる評判は事実である
XMもスプレッドが広がるリスクがあるのか?
結論から言うと、多くのFX会社でスプレッドが広がる時にはXMでも広がります。
なので、XMでスプレッドが広がるという評判は事実の事実です。
どのFX会社においても、通常時でもスプレッドは常時、若干は変動しています。
問題は、XMにおいて、他のFX会社のスプレッドよりも広がったり、通常時においても、他社と比べてスプレッドが広がる危険性があるかどうかですが、その危険性は少ないと言えます。
通常、スプレッドに異常な拡大が生じると、ストップ狩りなどに巻き込まれてロスカットする危険性があるので注意が必要ですが、当サイト管理人は長年XMを利用してますが、XMのスプレッドだけが異常に広がるような経験はしていません。
XMのスプレッドが広がる時間帯とタイミング
XMのスプレッドも、相場急変したり、出来高が急に大きくなったり、市場の流動性が低下すると広がります、主に以下の時間帯とタイミングで広がる傾向があります。
- 雇用統計発表時
- 平日早朝(日本時間6時~7時)
- 週明け早朝
以下で、それぞれを説明します。
XMのスプレッド、重要な経済指標発表時に広がる
特に以下の雇用統計や政策金利が発表されるタイミングでスプレッドが広がる傾向があります。
- 【米国】米FOMC政策金利発表
- 【米国】失業率&非農業者部門雇用統計
- 【米国】ADP雇用統計
- 【米国】GDP成長率
- 【米国】ISM景況指数
- 【米国】消費者物価指数(CPI)
- 【米国】新築住宅販売件数・中古住宅販売件数
- 【欧州】欧州中央銀行(ECB)政策金利発表
- 【日本】日銀金融政策決定会合
その他、各国の政策金利発表、雇用統計やGDPなどでもXMのスプレッドは広がる傾向です。
指標発表前後に決済とポジション取りが一気に行われることが多く、取引の出来高が非常に大きくなるので、スプレッドが広がると同時にレートの変動幅も大きくなることが多いです。
XMのスプレッド、早朝(日本時間6時~7時)に広がる
早朝6時~7時は、ニューヨーク市場がクローズするのとウェリントン市場がオープンする時間帯です。
市場の参加者が少ないので、流動性が低下してスプレッドが広がりやすいです。
特に、この時間帯にニュージーランドやオーストラリアの経済指標発表が重なると、大きな値動きと併せて一気にスプレッドが広がるので注意が必要です。
XMでトレードする場合も、しっかりと経済指標カレンダーをチェックしましょう。
XMのスプレッド、週明け早朝の窓埋めに注意
週明けの早朝、ウェリントン市場のオープンしたてでは「窓開け」からスタートすることがあり、「窓埋め」に動く際にスプレッドが広がることが多いです。
「窓埋め」とは前週末終値の方に戻る値動きのことで、一般に、70%~90%位の確率で窓が埋まるので、窓開けスタート時ではXMのスプレッドも大きく広がることがあります。
窓埋めは高確率なので、その動きに便乗して稼ごうとする多くのトレーダーがポジションを取るので、一気に出来高が増えることでスプレッドが広がると言われています。
窓埋め投資の詳細については以下の記事をご覧ください。
それでは、ここからは、多くのFX業者で急激にスプレッドが広がったイベント時にXMのスプレッドは異常ではなかった、ことを確認していきましょう。
XMのスプレッド、フラッシュクラッシュ時はどうだった?
ここでは、多くのFX会社においてスプレッドが拡大した2019年1月3日のフラッシュクラッシュにおいてXMはどうだったのか、といったことを国内FX会社で配信されていたレートも見ながら解説していきます。あわせて、スプレッドが大きく変動する理由・原因と対策なども解説します。
その前に、フラッシュクラッシュとは?から説明します。
フラッシュクラッシュとは?
フラッシュクラッシュとは為替相場が瞬間的に急落することです。
たとえば、2019年1月3日、日本時間の早朝にクロス円相場を中心に急落しました。
下記は米ドル/円の5分足チャートです、わずか5分間で108円台から104円台半ばまで急落、およそ400pips以上も急落しました。これにより多くのトレーダーで強制ロスカットされる事態が起こりました。
フラッシュクラッシュの詳細はこちら(マネーポスト WEB)
フラッシュクラッシュの原因はHFT(高頻度取引)
フラッシュクラッシュは様々な要因が重なり引き起こされると言われていますが、HFT(高頻度取引)というコンピューターのアルゴリズムによって超高速かつ高頻度に自動売買を行うシステムが原因だと言われています。
HFTは主にヘッジファンドや機関投資家が導入しており、過去の統計を用いたり為替市場の発注動向を読み取り、特に相場の流動性が低い時の注文動向に強い反応を示して自動売買を行う特徴があります。
上記の米ドル/円相場の動きのとおり、50pipsほど急落してから5分以内に350pipsほど急落していることから、この時のフラッシュクラッシュは、相場に参加しているトレーダーの売りではなくHFTが急落を引き起こしたと考えらます。
HFT(高頻度取引)の詳細はこちら(ウィキペディア)
XMのスプレッドも広がったが、異常ではなかった
フラッシュクラッシュ時のように配信レートが瞬間的に変動する際は通常スプレッドも拡大します。
そこで、XMの配信レートを見て頂く前に、急落が異常だった国内FX会社のヒロセ通商の豪ドル/円のチャートを見て頂きましょう。
ヒロセ通商の異常な急落チャート
下記はヒロセ通商の豪ドル/円のチャートです、69円45銭まで下がっています。
フラッシュクラッシュでは損失を被ってもおかしくないですが、以下のXMの配信レートと比較すると、ヒロセ通商ではスプレッドが異常なほど広がり、XMよりも多くの強制ロスカットが発生しました。
XMのスプレッドの広がりが少なかった!
一方、XMの配信レートは70円35銭で止まっており、その差はなんと約90銭(90pips)、つまり、XMはヒロセ通商よりはスプレッドの広がりが小さかったことを証明しています。この差は取引方式の違いによる面が大きく、詳細は後述しますが、ヒロセ通商をはじめとする国内FX会社はDD方式を採用し、XMなどの海外FX業者はNDD方式を採用しているからです。
スプレッド急拡大で問題になった『楽天FX』
以下は別のケースですが、かつて、楽天FXも異常なレート配信を行い大きな問題となりました。
2016年3月17日の20時45分頃のことですが、下記の楽天FXのドル円レートの買い(Ask)のチャートでは、最高値が118円超になっています。
一方、同じ時刻のドル円の売り(Bid)のチャートの最安値は103円になっています。
つまり、同時間帯に楽天FXのドル円レートのスプレッド(売り(Bid=103円)と買い(Ask=118円))は約15円も、1,500ピップスも開いた、ということです。
当時、念のため同時間帯の他の海外FX業者のレートもチェックしてみたところ、楽天FX並みの極端なスプレッド拡大は見当たりませんでした。では、どうして楽天FXのスプレッドは極端に広がったのか、という疑問が生じます、その理由を以下で解説します。
スプレッドが広がる・広がらないFX会社とは
通常時でもスプレッドは変動しており、まず、インターバンク市場(銀行間取引市場)でスプレッドが広がると、インターバンク市場と繋がっているFX業者のカバー先金融機関でも当然広がり、カバー先はFX業者に対してスプレッドを広げてレートを提示します。
そのため、FX業者がトレーダーに提示する売りと買いのスプレッド幅が広がるのは当然といえば当然のことですが、上記のヒロセ通商や楽天FXのようことが簡単に起こるようではトレーダーとしてはたまりません。
しかし、国内FX会社は、DD方式を採用しており、不正配信も可能なのでスプレッドが広がるリスクが高いのです。
国内FX会社のDD方式はスプレッドが広がりやすい
不正配信、そしてスプレッドが広がる理由は、国内FX会社では、トレーダーからの注文を直接インターバンク市場に流さないDD方式を採用しているからです。
DD方式では、国内FX業者とトレーダーが『相対取引』となるので、
- 国内FX業者が勝てば、トレーダーが負ける
- トレーダーが勝てば、国内FX業者が負ける
という『利益相反取引』関係となります、国内FX業者は勝って儲けるために上記のような『スプレッドの不正配信』を行うことがあるのです。
XMはNDD方式を採用、スプレッドが広がりにくい
一方、XMはNDD方式を採用しており、トレーダーの注文は直接インターバンク市場に流されるので、単なるブローカー(取次業者)として取引には一切関与できないので不正操作できません。
相対取引ではないNDD方式を採用しているXMでは、ブローカーとしてスプレッドを収益源としており、XMがトレーダーを負かす必要性はなく安心してトレードを行うことができます。
DD方式やNDD方式といった取引方式次第でトレードの信頼性に大きな違いが生じるため、FXの口座開設にあったては十分に注意する必要があり、NDD方式を採用しているXMは透明性が高くおすすめです。
NDD方式とDD方式の違い、DD方式の危険性の詳細は「国内FX業者のDD方式、相対取引の実際を暴く」をお読みください。
フラッシュクラッシュや相場の急変に備える対策
最後にフラッシュクラッシュなどへの対策を説明します、以下に心がけましょう。
流動性の高い通貨ペアでトレードする
特に初心者ほど普段から流動性の高い通貨ペアでトレードするようにしましょう。
フラッシュクラッシュは「流動性が低い相場状況では大きく反応しやすい」ことを上述しましたが、1月3日のようなお正月休み、ゴールデンウイークやお盆休みでは流動性が低くなるので流動性が高い通貨ペアでトレードしたり、流動性が低い通貨ペアならば年末年始などの長期休みに入る前にはポジションを手仕舞いする対策が必要です。
証拠金維持率に余裕を持たせる
フラッシュクラッシュのように相場が急変する場合、強制ロスカットを喰らわないためには証拠金維持率を高めに維持しましょう。
フラッシュクラッシュなどでは一気に急落してから一気にある程度まで相場が戻ることが多く、元値に戻らなくても、ロスカットさえ回避できれば、損失を和らげることが可能です。したがって、証拠金維持率に余裕を持たせるために日ごろから極端なハイレバレッジでポジションを持たず、証拠金維持率が下がってきたらロット数も下げてトレードするといったリスク管理が重要です。
逆指値(ストップ注文)を必ず入れる
これは普段から励行すべきことですが、ストップ注文を入れておくことで損失を小さくすることができます。
フラッシュクラッシュのように一気に大きく変動する場合、スリッページしやすいので指定したレートよりも不利なレートで約定させられる可能性がありますが、ストップ注文を入れておけば損失を軽くできる可能性があるのでストップ注文を忘れずに入れましょう。
ゼロカットが導入されている海外FX業者を利用する
フラッシュクラッシュのような相場では、ストップ注文の有無にかかわらず損失が証拠金を上回り、口座残高がマイナスとなって「追証」が発生するリスクがあります。そのような状況に陥った場合のことを考慮し、証拠金以上の損失を免除=ゼロに戻してくれるゼロカット(追証なしサービス)を導入しているFX業者を利用しておけば「追証」の負担で苦しむことはありません。
XMはゼロカットを導入しているから追証がない
ゼロカットは海外FXだけに導入されており、XMも導入しておりスイスフランショックをはじめ巨額の追証が発生した相場においてゼロカットを実施してきており、2019年1月3日のフラッシュクラッシュにおいても追証が発生していません。
特にスイスフランショック時のユーロ/スイスフラン相場では3,800pipsも大暴落しましたが、XMは全トレーダーの追証をゼロに戻しています。
フラッシュクラッシュのような相場ではロスカットも発動されず機能しないリスクもあることからゼロカットを導入しているXMのような海外FX業者を利用しておくことも対策となるのでおすすめです。
XMが実施したゼロカットの詳細を知りたい方は以下の記事がおすすめです。
まとめ
- XMも他のFX会社と同様にスプレッドが広がることがある
- フラッシュクラッシュなど相場急変時や流動性が低いときにXMもスプレッドが広がる
- しかし、XMのスプレッドが異常に広がることは今までない
- フラッシュクラッシュは為替相場が瞬間的に急落すること
- フラッシュクラッシュはHFT(高頻度取引)が原因であることが多い
- 国内FX会社、ヒロセ通商や楽天FXではスプレッドが異常に広がることがあった
- DD方式の国内FX会社ではスプレッドが広がりやすいが、NDD方式のXM、海外FX業者は広がりにくい
- XMなどゼロカットを導入している海外FX業者を利用することが損失を抑える対策になる
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