MT4の注文、使い方を画像・動画で解説します
MT4は海外FXで最も普及している無料で利用できる標準トレードツールです。
MT4の注文機能は豊富であり、以下の7種類の注文方法を使用できます。
真っ先に知りたい注文方法があれば、以下をクリックするとジャンプします。
これら7つの注文方法では、あらかじめ発注・決済条件などを設定しておくことで以下のメリットがあります。
- リスク許容範囲などに基づいて発注・決済条件を設定できるのでリスクコントロールしやすい
- 常時、画面を眺めていなくても、チャンスを逃すことなくトレードが行える
といったメリットがあります。
以下、MT4での各注文方法の設定と使い方、メリットを具体的に説明していきます。
利益を伸ばしやすいトレーリングストップはおすすめ
当サイトの考えでは、トレーリングストップが最も「利大損小」に向いているており、損失を抑えながら利益を増やせる設定が行えるメリットがあります。
【MT4】OCO注文の設定方法
OCO注文とは
OCOはOne Cancel Otherの略であり、異なる指値と逆指値を同時に2つ発注し、一方の注文が成立したら、もう一方の注文を自動的にキャンセルする注文方法であり、決済注文でよく利用されます。
OCO注文の出し方は以下の①②③④のとおりです。
① ターミナルをクリック
② するとターミナル部にポジション(残高、有効証拠金、剰余証拠金)が表示されます
③ OCO注文を設定したいポジションにポインターを合わせ右クリックします
④ メニュー内の「注文変更または取消し (M)」をクリックします
すると、下記にオーダー注文画面が表示されます。
① 注文種別が「注文の変更または取消」になっていることを確認し
① 赤枠内の「決済逆指値(S/L)」と「決済指値(T/P」に予約したいレートを入力し
③ 青色の変更確定ボタン内が上記で入力した決済逆指値と決済指値のレートになっていることを確認したらクリック
すればOCO注文は完了です。
【MT4】IFD注文とIFO注文の設定方法
OCO注文もよく利用されていますが、IFD注文とIFO注文はもっとも利用されている方法でしょう。
どんな方法なのかを簡単に説明しておきましょう。
IFD注文とは
IFDは「IF DONE」の略です、直訳すると「もしそうなったらそうする」であり、あるレートに達したら新規の注文を出して、その後、あるレートに達したら決済するという注文方法なので、新規注文と決済注文を同時に予約注文できる注文方法です。
IFO注文とは
IFOは「IFD」+「OCO」、両者を組み合わせた注文方法であり、新規注文が成立したときに有効になる2種類の決済注文である
- 利益確定のための「指値注文」
- 損失限定のための「逆指値注文」
をひとまとめに出すことができる注文方法です。
注文の出し方は以下の①②③のとおりです。
① 取引したい「通貨ペア」と「数量」を設定する
②注文種別では「指値または逆指値注文(新規注文)」を選択し、Buy Limit、Sell Limit、Buy Stop、Sell Stopの新規注文方法のいずれかを選択します。
③ そして、以下の設定を行うとIFD注文またはIFO注文を出すことができます。
IFDは、新規注文と同時に決済注文も予約するものですので、
- IFD注文は、決済逆指値(S/L)、決済指値(T/P)の一方だけを設定
- IFO注文は、決済逆指値(S/L)と決済指値(T/P)の両方設定
の上、青色の「発注ボタン」を押せば注文が完了します。
【MT4】トレーリングストップの設定、仕組み、メリット
トレーリングストップの設定方法
トレーリングストップはMT4の標準機能であり、海外FX業者のほとんどがMT4を提供しています。
以下のとおり設定方法は超簡単です。
MT4にログインしたら、ターミナルウィンドウのポジションを右クリックし、設定したいポイントをクリックするだけです。
1ポイントは1 pipsなので40 pips~70 pips(40銭~70銭)の範囲で設定できます。
カスタム設定では自由にトレーリングストップを設定できますが、最低設定が36ポイント(36 pips = 36銭)となっています、設定上限はありません。設定はこれだけです。
設定を解除したければ「無し(N)」を押してください。
トレーリングストップの仕組み
FXでは、利益確定と損切りのタイミングを逃し、利益を小さくしてしまうことがありますが、トレーリングストップは、まさに、そのような非効率的なトレードを防止するための注文方法です。
トレーリングストップは、レートの変動に応じてロスカットラインも自動的に変動する手法です。
トレールとは「追跡する」という意味であり、レートの変動を追いかけながらストップロスが設定されていく注文方法です。レートが上昇すればロスカットラインが上昇分引き上げられ、レートが下落すればロスカットラインが下落分引き下げられます。
トレーリングストップのメリット
たとえば、トレーリンクストップを1円に設定した場合、レートが1円上昇するとロスカットラインも1円引き上げられ、レートが1円下落するとロスカットラインが1円引き下げられます。
下図のトレーリングストップは1円に設定されています。
110円で買い注文を出したときのロスカットラインが109円から始まり、レートが1円上昇し111円になるとロスカットラインも1円引き上げられて110円になっています。最終的には、114円に達してロスカットラインが113円に更新されてから113円まで下落して損切りとなっています。
110円でエントリーし113円で利益確定しているので利益は3円ですが、もし途中の112円まで上昇してから111円まで下落して損切りしても1円の利益が出ます。
このように、レートの上昇に応じてロスカットラインも引き上げられると、利益よりも損失を小さくする「利大損小」が実現するので、急激な反転がなければ、高い確率で利益を出せるメリットがあります。
注文時にトレーリングストップを設定してしまえば、自動的にロスカットラインが更新されていくので初心者にもおすすめの注文方法だといえます。
【MT4】成行注文の設定方法
成行注文の操作方法を動画で解説いたします、動画と同じ内容を画像解説でもご覧いただけます。
注文を出すには「オーダーの発注」子画面を表示しなければなりません、表示方法は4つあります。
左側の気配値表示の中の通貨ペアをクリックすると「オーダーの発注」子画面が表示されます。
注文を出したい通貨ペアのチャート上で右クリックし、「注文発注」⇒「新規注文」をクリックすると「オーダーの発注」子画面が表示されます。
メニューの「ツール」をクリックシ「新規注文」をクリックすると「オーダーの発注」子画面が表示されます。
新規注文をクリックするだけで「オーダーの発注」子画面を表示できます。
MT4 注文ロット数量の設定
ロット数の設定は下矢印をクリックし表示されているロット数量から選択できます、また、数量を直接入力し指定することも可能です。
1ロットは10万通貨です(1.00が10万通貨…)、最小ロット数量は0.01(1,000通貨)、0.01ロット単位で設定できます。
なお、マイクロ口座だけ1ロットが1,000通貨となっています。
MT4 コメント欄の使用方法
コメント欄は必ず使用するものではありませんが、トレードの記録などに利用することができます、たとえば、自分なりのトレード番号を付けたり、どんな相場だったか(例:米国雇用統計とか)などの記録として使用できます。
MT4 注文種別について
成行注文、指値または逆指値の注文を選択できます。
成行注文は現在のレートで注文を出し、決済も現在のレートで行うもので、指値注文と逆指値注文はレートをあらかじめ設定して注文するものです。
指値と逆指値注文については別のチュートリアルで詳しく解説します。
また、OCO注文、IFD注文、IFO注文は別の方法となりますので別途解説いたします。
MT4 成行注文の出し方
注文は売り買いの両方が可能で、「成行売り」または「成行買い」があり、どちらか一方で注文を出しトレードを開始します。
成行で売りの注文を出したら成行の買いで決済し、成行で買いの注文を出したら成行の売りで決済します。
成行で売り注文を出した場合、レートが下がれば利益が出ます、逆に、買い注文の場合、レートが上がれば利益が出ます
【MT4】「指値注文」と「逆指値注文」の設定方法
MT4では、注文レートを指定し予約できる「指値注文」と「逆指値注文」も可能です、操作方法を動画で解説いたします。
下記画像の①②③の手順で指値・逆指値注文を出すことができます。
①で取引したい通貨ペアとロット数量を選択します(ロットは直接入力可)。
②の注文種別で「指値または逆指値注文(新規注文)」を選択します。
③では注文種別のプルダウンメニュー内から各種の指値・逆指値注文を選択します(詳細は下記)
注文種別のプルダウンメニューには、
Buy Limit、Sell Limit、Buy Stop、Sell Stopの4種類が表示されており、詳細は以下のテーブルのとおりです。
注文種別 | 意 味 | 内 容 |
Buy Limit | 指値買い | 現在より低い価格を指定して予約買い注文 |
Sell Limit | 指値売り | 現在より高い価格を指定して予約売り注文 |
Buy Stop | 逆指値買い | 現在より高い価格を指定して予約買い注文 |
Sell Stop | 逆指値売り | 現在より低い価格を指定して予約売り注文 |
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