スワップポイントとは?
スワップポイントとは、単純に言うと、世界各国の金利差のことで、各国の政策金利の差がスワップポイントのベースとなっています。
ざっくり言うと、ドル円で買いポジションをとったとして、米国と日本の金利がそれぞれ0.25%と▲0.1%ならば、0.35%分の金利差がスワップポイントとなります。
つまり、FXの通貨ペアで、ロング(買い)のポジションをとった通貨の金利が高い場合、そのポジションを保有し続けると金利差が毎日スワップポイントとして加算されます。
ただし、スワップ運用では、以下の2パターンではスワップポイントがマイナスとなります。
- 金利が高い通貨を売る(ショート)
- 金利が低い通貨を買う(ロング)
マイナスのスワップポイントになると、逆に金利を支払うことになるので、どの通貨ペアで買いにするのか、売りにするのかをしっかりと確認してからポジションを持つようにしましょう。
また、政策金利が高い国の通貨を含む通貨ペアほどスワップポイントが高くなる傾向ですが、スワップポイントはFX業者が任意で設定しており、同じ通貨ペアであってもかなりバラつきがあります。
また、海外FX業者も定期的にスワップポイントを見直し改定するので、その時々でスワップポイントで有利な海外FX口座を選ぶ必要があります。
各国の政策金利を比較してみよう
FXでは、保有した通貨の政策金利相当分のスワップポイントを受け取れます。
政策金利が高い新興国通貨と金利が低い先進国同士の通貨ペアが、スワップ運用に適しています。
たとえば、米ドル/メキシコペソの場合、メキシコの政策金利は米国よりも高いので、メキシコペソを保有すれば、金利差分のスワップポイントが付きます。
- メキシコの政策金利 4.50%(2020年8月13日改定)
- 米国の政策金利 0.25%(2020年9月16日改定)
ですので、米ドル/メキシコペソで米ドルを売ってメキシコペソを保有すると4.50%と0.25%の差額4.25%分の金利をスワップポイントとして日々受け取れます。
なお、2020年8月14日現在の主要国の政策金利は以下の通りです。
通貨国 | 政策金利 | 改定年月 |
日本 | -0.10% | 2016年1月 |
米国 | 0.25% | 2020年3月 |
ユーロ | 中銀預金金利:0.25% リファイナンス金利:0.00% 限界貸付金利:0.25% | 2019年9月 |
英国 | 0.10% | 2020年3月 |
豪州 | 0.25% | 2020年3月 |
ニュージーランド | 0.25% | 2020年3月 |
カナダ | 0.25% | 2020年3月 |
スイス | -0.75% | 2019年6月 |
南アフリカ | 3.50% | 2020年7月 |
香港 | 0.86% | 2020年3月 |
トルコ | 8.25% | 2020年5月 |
中国 | 4.35% | 2020年1月 |
メキシコ | 4.50% | 2020年8月 |
ブラジル | 2.00% | 2020年8月 |
ロシア | 4.25% | 2020年7月 |
ここでは、有利なスワップポイントが付く海外FX業者と国内FXを比較し、おすすめの海外FX業者のスワップポイントも比較し、スワップ運用での注意ポイントを紹介いたします。
スワップポイント狙いに適している国の政策金利と通貨ペア
現在、政策金利が高い国でスワップポイントも高い通貨は以下のとおりです。
たとえば、最も高いトルコリラは米国の政策金利と8.0%差分のスワップポイントが日々付くわけです。
国名 | 政策金利(%) (2020年9月1日) | スワップポイントが 高い通貨ペア |
トルコ | 8.25% | 米ドル/トルコリラ、英ポンド/トルコリラ、ユーロ/トルコリラ |
メキシコ | 4.50% | 米ドル/メキシコペソ、ユーロ/メキシコペソ |
南アフリカ | 3.50% | 米ドル/南アランド、ユーロ/南アランド、スイスフラン/南アランド |
ロシア | 4.25% | 米ドル/ロシアルーブル、ユーロ/ロシアルーブル |
スワップポイントを比較(国内/海外比較)
結論から言うと、海外FXのスワップポイントは国内FXよりも大きくおすすめ!
現在、新興国通貨で最も政策金利が高くスワップポイントが付きやすいのはトルコリラなので、海外FXと国内FXでも扱われているユーロ/トルコリラ、米ドル/トルコリラを比較すると、海外FXの方が2倍~3倍くらいスワップポイントが多く付きます。その他の新興国通貨のスワップポイントとスワップ金利は以下で確認ください。
ユーロ/トルコリラのスワップポイント比較
国内FXでスワップポントが高いヒロセ通商(LIONFX)と比べてもXMとTitanFXは2倍以上スワップポントが多く付きます。トルコリラをロング(買い)で保有中に為替差損が発生してもトータルの損益はXMとTitanFXなど海外FXの方が有利になります。
EUR/TRY(1万通貨あたり) | ||
ヒロセ通商(LIONFX) | XM(エックスエム) | TitanFX(タイタンFX) |
スワップ金利 | スワップ金利 | スワップ金利 |
133円 | 301円 | 274円 |
米ドル/トルコリラのスワップポイント比較
USD/TRY(1万通貨あたり) | ||
ヒロセ通商(LIONFX) | XM(エックスエム) | TitanFX(タイタンFX) |
スワップ金利 | スワップ金利 | スワップ金利 |
133円 | 221円 | 185円 |
XM、TitanFX、AXIORYのスワップポイントがおすすめ
ここでは、今までの実績が優れているXM、TitanFX、AXIORYのスワップポイントを比較します。
現状、ロング(買い)のスワップポイントはマイナスですので、ショート(売り)でトレードを行うことになります(米ドル・ユーロなどのメジャー通貨を売るパターン)。
※下記のスワップ金利は、1万通貨で1日当たりに付くものです。
XM、TitanFXとAXIORYでは1日当たりに400円~700円ほどのスワップ金利が受け取れます。
スワップポイントの各社比較
海外FX業者の多くは政策金利が高いトルコリラ、南アランド、メキシコペソ、ロシアルーブルのクロス円を扱っておらず、主に米ドルやユーロとの通貨ペアを扱っています。トルコリラとロシアルーブルがらみのスワップポイントが高くなっています。
XMのスワップポイント(1万通貨あたり)
通貨ペア | XM(XMTrading) | |
スワップポイント 売り(ショート) | スワップ金利 | |
USD/TRY | 256.26 | 502円 |
USD/MXN | 164.79 | 96円 |
EUR/ZAR | 190.96 | 151円 |
EUR/TRY | 363.49 | 712円 |
XMのスワップポイントの詳細は以下をご覧ください。
TitanFXのスワップポイント(1万通貨あたり)
通貨ペア | TitanFX(タイタンFX) | |
スワップポイント 売り(ショート) | スワップ金利 | |
USD/ZAR | 51.72 | 41円 |
USD/TRY | 250.95 | 491円 |
USD/RUB | 545.93 | 928円 |
GBP/TRY | 358.55 | 702円 |
EUR/ZAR | 180.54 | 142円 |
EUR/TRY | 330.47 | 647円 |
AXIORYのスワップポイント
通貨ペア | AXIORY(アキシオリー) | |
スワップポイント 売り(ショート) | スワップ金利 | |
USD/ZAR | 131.03 | 103円 |
USD/RUB | 567.15 | 964円 |
EUR/ZAR | 165.89 | 131円 |
EUR/RUB | 177.93 | 302円 |
EUR/MXN | 382.73 | 223円 |
CHF/ZAR | 158.9 | 125円 |
スワップポイントの計算方法、確認方法
スワップポイントの計算方法
スワップ金利は以下の計算式で導き出すことができます。
「買いスワップポイント」または「売りスワップポイント」X 決済通貨レート
※各スワップポイントは以下説明のとおりMT4内で確認できます。
※決済通貨レートは、通貨ペアの右側の通貨の円換算レート
例えば、ユーロ/米ドル(EURUSD)で、
買いスワップポイントが-12.11の場合
-12.11 X 105円=-1,271円(10万通貨)
売りスワップポイントが6.05の場合
6.05 X 105円=635円(10万通貨)
また、以下の方法でも計算可能です。
1日当たりのスワップ金利 = 契約サイズ X 取引ロット X 最小価格変動値 X レート(円)
※契約サイズ、最小価格変動値は以下のとおりMT4内で確認できます。
スワップポイントの確認方法
スワップポイントの確認方法は、MT4の中で確認でき、また、各海外FX業者の公式サイトで見ることができます。
ここでは、XM(XMTrading)、TitanFX、AXIORY他の確認方法を紹介します。
海外FX業者 | スワップ確認方法 |
XM(XMTrading) | スワップ計算ツール、FX取引のスプレッド / 取引条件 |
TitanFX | MT4で確認(以下参照) |
HotForex | FX通貨ペア・コントラクト仕様 |
AXIORY | 取扱商品 FX |
LAND-FX | スプレッド&スワップポイント |
Tradeview | Forex Rollover Rates |
また、XM(XMTrading)では、スワップポイントの確認だけでなく、以下の計算ツールで買いと売りのスワップ金利を自動計算できます。
MT4でスワップポイントを確認する方法
計算式の各部分はMT4で確認することができます、MT4に表示されている通貨ペア上で右クリックし「仕様」を選択すると下記の取引条件が表示されます。
ユーロ/トルコリラの場合、契約サイズは1ロット 10万通貨、取引ロットは実際にトレードする通貨量となります。
最小価格変動幅は、各通貨ペアごとに異なり、下記の通り表示されているレートの小数点以下第3位~5位まであり、ユーロ/トルコリラの場合は小数点以下第5位までなので0.00001となります(小数点以下第4位までの通貨ペアなら0.0001、小数点以下第3位までなら0.001となります)。
買いスワップポイントと売りスワップポイントを確認できます、ユーロ/トルコリラなどの高金利国の場合は売りスワップを入れて計算します。
スワップポイン狙いに役立つ為替ヘッジ手法
通貨ペアの「相関係数」を用い、為替ヘッジしながら儲ける
レートが同じ方向に動く通貨ペアと逆方向に動く通貨ペアを確認できる通貨ペアの「相関係数」を用いて レートが逆に動く逆相関関係にある2つの通貨ペアを保有すれば、為替ヘッジしながら高いスワップポイントをダブルで貰える可能性があります。
マイナスの数字が「逆相関係数」であり、-100%に近くなるほど通貨ペア同士が逆に動きやすく、為替ヘッジできます(プラスの相関係数は、100%に近いほど同じように動く通貨ペアです)。
たとえば、EUR/MXNとEUR/TRYは-84.1%なので高い確率で逆に動く傾向があり、-80%以上の通貨ペア同士は、為替ヘッジしつつ、スワップポイント狙いに向いています。
海外FXでスワップポイント狙いを「おすすめしにくい点」
スワップポイントが高く、相関係数を用いてヘッジトレードできれば儲かると解説してきましたが、海外FXでのスワップポイント狙いはおすすめしにくい注意点もあります。
- 両建てトレードではスワップポイントはマイナスになる
- スワップポイントが高い通貨ペアのスプレッドは広い
両建てトレードではスワップポイントはマイナスになる
売り(ショート)ではプラスのスワップポイントが付きますが、買い(ロング)では売りより大きいマイナスのスワップポイントが付くので、両建てでは必ず赤字トレードとなります。
たとえば、以下は、XMでの1万通貨当たりのトルコリラの売りと買いのスワップポイントです。
通貨ペア | XM スワップポイント | |
売り(1万通貨) | 買い(1万通貨) | |
米ドル/トルコリラ (USD/TRY) | 502円 | -814円 |
ユーロ/トルコリラ (EUR/TRY) | 712円 | -1065円 |
通常の両建てなら為替変動リスクを無くすことが可能だが、スワップポイント狙いの両建てはマイナスになります。
スワップポイントが高いマイナー通貨ペアのスプレッドは広い
ほとんどの海外FX業者でマイナー通貨ペアは「べらぼうに大きい」です。
ここでもXMのスプレッドを引き合いに出すと以下の通りです。
通貨ペア | 平均スプレド |
米ドル/トルコリラ (USD/TRY) | 18.0 pips |
ユーロ/トルコリラ (EUR/TRY) | 20.0 pips |
ユーロ/南アランド (EUR/ZAR) | 150.0 pips |
といった具合で、スワップポイントが高い他のマイナー通貨ペアのスプレッドもとにかく高いので、ポジションを持った瞬間にロット(10万通貨)で数千円~1万円くらいの赤字スタートになります。
スワップポイント狙いでの注意点
- ハイレバに頼り過ぎない
- 少ない口座残高資金(証拠金)で取引をしない
- 生活費を取り崩して取引をしない(余裕資金を運用すべき)
- 為替損益を意識せず、初めから中長期のスワップ金利運用を目標にする
といったことが挙げられます。
ハイレバレッジを活用すれば少ない証拠金でスワップ運用を始められますが、スワップポイントが高い新興国通貨の場合、主要通貨よりもボラティリティ(変動率)が高いため、ロスカットに注意する必要があります。
たとえば、1トルコリラ=24.255円の時に、4万円の証拠金でトルコリラを2万通貨を保有してしまうようなスワップ運用はNGです。もしトルコリラが2円以上も下がってしまうと含み損が証拠金以上になるのでロスカット(強制決済)されてしまいます。
そして、スワップ運用は、初めから中長期の預金を行う感覚で行うべきです。海外FXでのトルコリラやメキシコペソなどの新興国通貨のスワップポイントは高いですが為替変動リスクも高いので、中長期保有によりスワップポイントを増やすためには、資金を厚めに入金して低レバレッジでトレードしていく方が安全です。
海外FX スワップ運用におすすめの記事
スワップポイントでおすすめ海外FX業者
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---|---|---|---|---|
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---|---|---|---|---|
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