Tradeview(トレードビュー)は、2021年で運営歴17年の老舗海外FX業者です。
日本人向けとしては新興ブローカーの部類ですが、ケイマン諸島(CIMA)のライセンスを保有し最大35,000ドルまでの信託保全が導入されており、最良のトレード環境の提供を理念とし、日本人トレーダーからの評価も徐々にですが高くなっています。
この記事では、Tradeviewの評判、利用上のメリットとデメリットなどを徹底解説します。
当サイトのTradeviewに対する評価
まず、当サイト管理人から見たTradeviewに対する評価を述べてから外部での評判も解説していきます。
Tradeviewの長所・強み
- 業歴長く、ライセンス保有&信託保全もある
- 出金拒否、トラブルがない業者として評判は良好
- 超狭いスプレッドは海外FX業界でナンバーワン
- 最高のトレード環境の提供にこだわっている
- NDD採用、約定力・約定スピードが優れている
- ゼロカット導入あり追証が発生しない
- MT4だけでなくcTraderも利用できスキャルピングにも最適な環境
- 日本語サポートの質の向上に力を入れ始めている
Tradeviewの短所・弱み
- ロスカット水準100%は高い
- ECN口座の最大レバレッジ200倍は低い
- ECN口座の最低入金額10万円~、最低取引ロット1万通貨~
- ボーナスが全くない
Tradeview、こんなトレーダーに向いている
資金的に余裕があり、安いスプレッドでスキャルピングを思う存分楽しみたい派のトレーダーにはおすすめです。
Tradeviewはロスカット水準が高いので、少額資金を入金しながらハイレバ狙いで行くようなトレーダーにはあまり向いていません。
また、スプレッドが最も狭い分最低入金額10万円、最低取引枚数が1万通貨(0.1ロット)なので海外FX初心者がいきなり利用するにはハードルが高いと言えます。
Tradeviewのメリット・強み
金融ライセンスと信託保全で安心感あり
Tradeviewは2004年設立、2019年で運営歴16年目の老舗の海外FX業者、CIMA(英領ケイマン諸島金融庁)のライセンスを取得しています。
ケイマン諸島の金融庁はオフショアライセンスの中でも厳格な部類であり、ケイマン諸島はマネーロンダリング対策ランキングでは世界第5位、金融規制についても厳しく、Tradeviewは安全なライセンスを保有していると言えます。
ケイマン諸島金融庁の公式サイトでTradeviewのライセンスを確認する(Enter Name欄にtradeviewと入力してください)
信託保全と分別管理を徹底している
また、預託している資金はサンタンデール銀行で分別管理されており、最大35,000ドルまで信託保全によって保護されるので安全です。
取引口座に35,000ドル以上を預託していなければ、たとえTradeviewが倒産したとしても全額が戻ってきます。
サンタンデール銀行は、総資産高世界16位(日系銀行トップのみずほ銀行は18位)、債券格付けもAA+の超優良なメガバンクであり安全です。
出金拒否の噂がない
Tradeviewの評判は良く、FPAで優良業者として認められています。
FPAは世界最大のFXトレーダーのコミュニティであり、FX業者に関する様々な評判がやりとりされており、評判に基づいてFPAはFX業者を評点化しており、Tradeviewの評点は4.065(口コミ投稿134件)、高評価されています(4点以上の海外FX業者は少数)。
96件のレビューが寄せられていますが、出金にまつわるトラブルは報告されてなく、出金ルールさえ守っていれば出金拒否される心配はありません。
FPA公式サイトでのTradeviewの評判ページはこちらでご覧ください。
Tradeviewのスプレッドは最狭レベル
Tradeviewのスプレッドの狭さは業界最高水準です。
口座タイプは大別すると、
- Xレバレッジ口座(STPのスタンダード口座)
- ILC口座(ECN口座)
があり、たとえば、ドル/円のスプレッドはスタンダード口座では1.8pipsでやや広めですが、ILC口座のスプレッドの狭さは以下のとおり業界トップです。
ILC口座(ECN口座)のスプレッドが超オススメ
以下はILC口座のリアルタイムスプレッドです。
平均スプレッドは、ドル/円0.0~0.2pips、ユーロ/円0.2~0.3pips、豪ドル/円0.2~0.3pips、ユーロ/米ドル0.0~0.1pipsなど、海外FX業界で最も狭い水準です。
取引手数料が超安い、トータルコストも業界トップ
TradeviewのILC口座(ECN)の取引手数料は業界最安値の往復5ドル=0.5pips、スプレッドに取引手数料を加えた出来上がりコストも、通貨ペアによっては国内FX業者のスプレッドと同等、取引コストが嵩むスキャルピングに最適です。
主要通貨ペアの手数料込みのコストは以下の通りです、上段が手数料抜き平均スプレッド、下段( )内が手数料込みのコストです。
主要通貨ペア全体の平均スプレッドは0.2pips、手数料込み平均0.7pipsという破格の安さです。
国内FXで最狭と言われているDMM FXと比較しても遜色ないスプレッドであり、豪ドル/米ドルとカナダドル/円はDMM FXよりも狭くなっています。
取引手数料(往復) | 5ドル(0.5pips) | DMM FX |
米ドル/円 | 0.2pips (0.7pips) | 0.3pips |
ユーロ/円 | 0.2pips (0.7pips) | 0.5pips |
英ポンド/円 | 1.0pips (1.5pips) | 1.0pips |
豪ドル/円 | 0.3pips (0.8pips) | 0.7pips |
ユーロ/米ドル | 0.1pips (0.6pips) | 0.4pips |
英ポンド/米ドル | 0.6pips (1.1pips) | 1.0pips |
豪ドル/米ドル | 0.3pips (0.8pips) | 0.9pips |
カナダドル/円 | 0.8pips (1.3pips) | 1.7pips |
なお、他の海外FX業者の取引手数料と比較すると以下の通りです、Tradeviewの手数料が最も安いです。
海外FX業者 | 取引手数料 (往復) |
Tradeview | 5ドル (0.5pips) |
AXIORY | 6ドル (0.6pips) |
TitanFX | 7ドル (0.7pips) |
HotForex | 6ドル (0.6pips) |
LAND-FX | 10ドル (1.0pips) |
XM(XMTrading) | 10ドル (1.0pips) |
Xレバレッジ口座(STP口座)のスプレッドは広め
STPスタンダード口座なので取引手数料は無料ですが、以下の通り、他の業者のスタンダード口座のスプレッドよりも広い傾向であり、STP口座を利用するのであれば、AXIORYやTitanFXのスプレッドが有利でありTradeviewの利用価値はあまりないと言っても良いでしょう。
通貨ペア | 平均スプレッド |
米ドル/円 | 1.8pips |
ユーロ/円 | 1.9pips |
英ポンド/円 | 2.3pips |
豪ドル/円 | 2.6pips |
ユーロ/米ドル | 1.7pips |
英ポンド/米ドル | 2.0pips |
豪ドル/米ドル | 1.9pips |
MT4、cTraderとCurrennex、取引プラットフォームが豊富
TradeviewではMT4に加えてスキャルピングに最適なcTraderも利用できます。Currennexは裁量取引に特化しており自動売買(EA)に対応していないので、基本的にMT4かcTraderの2択となります。
cTraderはILC口座(ECN口座)で利用できるので、上述のとおりTradeviewの最狭スプレッドとcTraderを組み合わせることで非常に有利なスキャルピングを楽しむことができます。
cTraderのスキャルピングに最適な機能
cTraderには以下のようなスキャルピングに最適なメリットが備わっています。
- 板情報が確認できる(相場での売買の比率を予想できる)
- 複数ポジションの同時決済
- ワンクリック注文(クイックトレード)
- ポジションを途中から追加注文できる
- ILC口座で利用できるので0.0pipsからの低コストトレード可能
NDD方式を採用、取引の透明性・信頼性が高い
TradeviewもNDD方式に対応している海外FX業者です、トレーダーの注文をディーラーが処理しないので透明性が高いです。
NDD方式の業者は取引当事者ではなく、トレーダーから仲介手数料としてスプレッドだけを徴収しているので、トレーダーが儲かって、取引量が増えればスプレッド収入も増えるので、NDD方式では業者とトレーダーとはウィンウィンの関係にあります。
したがって、Tradeviewではスキャルピングや自動売買に対して一切禁止事項がなく自由に取引できます。
一方、以下のようなDD方式(主に日本国内のFX業者)では、FX業者のディーラーが入ってくる注文を抱えて処理するため、利益相反関係による以下のようなリスク、
- 意図的なスリッページやリクオート
- 約定拒否、不利約定、レートずらし
- ストップ狩り
が生じますがTradeviewはNDD業者なのでその心配は要りません。
DD方式とNDD方式の違いの詳細は以下の記事を参考にしてください。
ゼロカットを導入、追証が発生しない
Tradeviewもゼロカットを導入しています。
ゼロカットとは別名「追証なしサービス」と呼ばれており、ロスカットの発動が遅延したりして、証拠金以上の損失=追証が発生しても免除される制度なので、借金を背負うリスクを気にせずトレードできるメリットがあります。
約定力も高く、約定スピードは速い
Tradeviewの約定スピードは最速0.10秒、平均で0.15秒であり、10ロット(100万通貨)のような大きな注文量であってもスムーズに約定します。業界では0.2秒台で高速と言われているのでTradeviewの約定スピードは抜きん出ています。
ディーリングデスクが介入していない純粋なECN環境であることに加え、以下の2点が優れた約定力を実現させています。
- 取引用のメインサーバーのスペックが高性能
- 50社以上のリクイディティプロバイダー(LP)と提携しており流動性が非常に高い
メインサーバーが高性能である
世界最大のデータセンター運営会社であるエクイニクス社のLD4を利用しており(ロンドンにあるデータセンター)、LD4内にメインサーバーを設置し、光ファイバー高速回線を利用しているので高速約定が可能なのです。
50社以上のLPと提携している
JPモルガン、野村、ドイツ銀行、BNPパリバ証券、バークレイズ銀行、モルガンスタンレー証券、スコットランド銀行、シティバンク、メリルリンチ証券、バンクオブアメリカ、スイスユニオン銀行など大手優良金融機関をリクイディティプロバイダー(LP)として利用しています。
LPとはLiquidity=流動性をprovide=提供する、つまり、流動性を提供するという意味なので、多くのLPと提携していると注文に対して常に有利なベストレートを引っ張て来れる、売買のマッチングがスムーズになるので、結果的に約定力が高くなります。
日本語サポートも充実、24時間チャットもOK
冒頭で日本人向けでは新興ブローカーと説明しましたが、2019年に日本語サポート向けに増員し日本人スタッフが5名在籍しています。
- ライブチャット
- 電話コールバック
- メール
でサポートを受けることができます。
ライブチャットは、日本語ページには表示されていませんが、英語など他言語ページで利用可能です。
メールはjapanesesupport@tvmarkets.comあてに、電話コールバックは以下の電話番号にかけるか、メールで指定した電話番号へコールバックを依頼することもできます。
Tradeviewのデメリット・弱み
最大レバレッジ200倍、ロスカット水準100%
TradeviewのILC口座(ECN口座)の最大レバレッジは200倍、海外FX業界平均の400倍~500倍に対し低い設定となっています(なお、Xレバレッジ口座(STPスタンダード口座)の最大レバレッジは500倍)。
また、ロスカット水準100%も海外FX業界平均の20%~30%よりもかなり高い設定となっているので、少額証拠金であってもロスカットしにくいトレードを行いたい派には不向きです。
レバレッジ500倍/200倍、ロスカット水準30%/100%でのロスカットまでの逆行pips比較
- 保有するポジション枚数: 20万通貨(2ロット)
- 証拠金20万円
- 通貨ペア: ドル円100円
条 件 | 必要証拠金 | 逆行ピップス (許容ピップス) | |
海外FX業界平均 | レバレッジ500倍 ロスカット水準20% | 40,000円 | 96pips |
Tradeview | レバレッジ200倍 ロスカット水準100% | 100,000円 | 50pips |
上記のようにTradeviewでは海外FX業界平均よりも必要証拠金が大きくなりやすく、許容ピップスにも余裕が少なくなるので、100倍~200倍でもトレードできるトレーダーに向いていると言えます。
ECN口座の最低入金額が10万円~、最低取引単位1万通貨~
業界随一のスプレッドの狭さを誇るILC口座(ECN口座)の最低入金額は10万円、最低取引単位は1万通貨(0.1ロット)なので、数万円程度の少額資金で始めたい方には向いておらず、上述したレバレッジとロスカット水準でも無難にトレードできる中上級者向けのブローカーです。
ボーナスが全く支給されない
Tradeviewは「優れた取引環境を提供する」という企業理念に基づいて、ボーナスにコストを掛ける代わりにスプレッドを安くしたり約定力に磨きをかけており、ボーナスで始めたい派には向いていません。
ボーナス提供しているブローカーを探している方は、以下の記事を参考にしてみてください。
Tradeviewの評判まとめ
Tradeviewは最低入金額10万円~、業界平均より低いレバレッジやロスカット水準などスペック的に初心者よりも中級者・上級者向けのブローカーです。
今まで他のブローカーでスキャルピング主体でトレードしてきた方が、業界随一の低スプレッドとcTraderを組み合わせて利用すれば、Tradeviewの優れた取引環境に満足し、スキャルピング用のメインブローカーにすることでしょう。
とにかく、業歴が長く海外FX業界での評判も上々、出金拒否などのトラブルの心配も不要なので、今後、もっと多くの日本人トレーダーを獲得していくでしょう。
Tradeviewの企業情報
会社名称 | Tradeview Ltd. |
住所 | <ニューヨークオフィス> 1123 Broadway, New York, NY 10010 <ケイマンオフィス> Grand Cayman, KY1-1002; 103 South Church Street, Harbour Place, 4th floor, Cayman Island |
金融ライセンス | (英国領)ケイマン諸島金融庁(CIMA) ライセンス登録: 585163 ライセンス取得日:2012年4月4日 |
運営開始 | 2004年 |
CEO | Timothy Furey(創業者) 経営陣/主要社員のプロフィール(公式ページより) Linkedinリンクからもプロフィール詳細へアクセスできます |
Tradeviewの取引口座情報
ILC口座(ECN口座)の詳細
Xレバレッジ口座の詳細
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