【海外FX】確定申告の必要書類・書き方・作成方法
海外FXでも収益が発生したら確定申告を行わなければなりません。
海外FXの場合、『総合課税』による確定申告となります(国内FXは申告分離課税)。
海外FXで得た収益を申告する際の確定申告書の作り方を解説します、以下の手順で進めれば間単に作成することができます。
確定申告書の作成には、手書きもありですが、パソコンをお持ちなら国税庁ホームページで作成する方法がオススメです、自動計算してくれるので入力ミスが少なくおススメです。
ここでは、
- 必要書類
- 用意しておくといい書類
- 国税庁ホームページで確定申告書を作成する方法
- 納税額を納付する方法
- サラリーマンが注意すべきポイント
などをご説明します。
2019年度の確定申告期間
- 期間: 2019年2月18(月)~3月15日(金)
- 納付期限: 2019年3月15日(金)
所得税の納付は、確定申告の期限日まで(海外FXで得た収益は課税所得なので3月15日までです)。
申告期限まで持参または郵送、郵送の場合は3月15日「消印有効」です。
必要書類
【必ず用意すべき書類、証明書】
- 給与所得の源泉徴収票(給与所得者)(画像はコチラ)
- 各種控除を受けるための証明書
給与所得者で年末調整を行っている場合、社会保険料・生命保険・地震保険・住宅借入金等特別控除の額は源泉徴収票に記載されていますが、給与所得者でない自営業などの方は、国民年金、国民健康保険、生命保険、地震保険、住宅借入金等控除などの控除を受ける場合は各種証明書が必要です。
その他の控除を受ける場合は証明書が必要です、その他控除は国税庁ホームページでご確認ください。
用意しておきたい書類
- 年間の取引収支証明書(年間)
- 経費の領収書
MT4でトレードの収支証明書を簡単にダウンロードでき、確定申告の添付書類としても利用できます。
下記画像はXM XMTradingのMT4口座のものですが、他の海外FX口座のMT4でもダウンロードできます。
経費の領収書は確定申告で提出する必要はありませんが、保管期間が定められています。
FX関連の書籍代、セミナー参加費用やFXトレード用のパソコンやVPSサーバー代など、海外FXトレードに要した費用が経費として扱われます。
- 青色申告の方は、7年間
- 白色申告の方は、5年間
海外FXの税金の計算、国内FXの税金と異なる点、税金対策となる経費などの詳細は、以下の記事でご確認ください。
国税庁のホームページで「確定申告書を作成」
国税庁の確定申告書等作成コーナーへアクセスします⇒こちらです
1.まず始めに以下の画面に入り、作成コーナーから赤枠内の『作成開始』をクリックして下さい。
2.今回は赤枠内の「書面提出」で解説していきます、書面提出をクリックします。
(e-taxで納税する場合は先に必要なソフトをインストールする必要があります)
3. お使いのパソコン環境でご利用できるかを確認、利用規約を読んだら「利用規約に同意して次へ」をクリック。
4. 作成する確定申告書を選択します、新しい確定申告書なら「平成30年分の申告書等の作成」をクリック。
『所得税』をクリックします、FXで得た利益は所得税の確定申告です。
5.『左記以外の所得のある方(全ての所得対応)』を選択、クリックします。
6.「生年月日」を入力したら、『確定申告書等の様式をイメージした画面で申告書を作成する』にチェック✔を入れて、入力終了(次へ)をクリックします。
※今回は青色申告を受けていないという前提で解説します。
海外FXの確定申告: 給与所得および控除の入力
会社から入手した源泉徴収票を用意し、まず給与所得や各種控除の入力を行います。
※自営業者の方は、給与所得ではないので、事業所得に記入します。
1.給与所得の『入力する』をクリックします。
2.源泉徴収票に記載されている内容を各入力事項を入力します。
- 支払金額
- 各種保険料、控除額
- 控除対象配偶者の有無等
- 源泉徴収額
- 会社の住所と名称
入力が済んだら『入力終了(次へ)』をクリックします。
海外FXの確定申告: 雑所得を入力する
1. 海外FX所得は総合課税の雑所得なので、『雑所得のその他』の入力すをクリックします。
2. FX業者ごとに各項目に入力していきます。
- 種目: 『証拠金取引』または『為替取引』
- 名称: FX業者名』
- 場所: FX業者の本社住所
- 収入金額: 各FX業者ごとに1年間の収入
- 必要経費: 各FX業者ごとに1年間の必要経費
入力が済んだら、入力終了(次へ)をクリックします。
3. 給与所得と上記で入力した雑所得の計算結果が表示されます。雑所得の欄には収入から必要経費が引かれている金額が表示されていればOKです、問題がなければ『入力終了(次へ)』をクリックします。
海外FXの確定申告: 住民税、住所・氏名の入力
住民税、住所・氏名の入力をしていきます。
1.所得控除欄に、計算された控除内容が表示されます。
内容に問題がなければ、『入力終了(次へ)』をクリックします。
2.税額控除の内容に問題がなければ、『入力終了(次へ)』をクリックします。
3.納付額が自動計算されます、内容に問題なければ『次へ』をクリックします。
4.赤枠内の『住民税・事業税に関する事項』をクリックします。
5.住民税の徴収方法を選択します。
- 給与から差し引き(給料から源泉徴収されている場合です、分からない場合は会社で徴収額が分かりますが、抵抗がある方は『自分で納付』が可能です)。
- 自分で納付 (納税の納付書が郵便で届くものです)
以下、必要事項の入力が済んだら『入力終了(次へ)』をクリックします。
6.氏名、職業などの入力が済んだら『申請書作成終了(次へ)』をクリックします。
海外FX: 確定申告書の印刷
下記の図のとおり(赤枠内)、印刷する帳票についてはチェックが入っています、『帳票表示・印刷』をクリックします。確定申告書(PDF版)がダウンロードされますので、PDFファイルを開いて、内容を確認して問題なければ印刷します。
印刷した帳票に捺印すれば申告書の作成は完了です。
あとは税務署に郵送または提出します。
これで確定申告の作成方法の解説は終了です。
印刷される帳票のサンプルは以下の通りです。
納税額を納付する方法
所得税を納付する方法には以下の方法があります。
住民税や固定資産税のように納付書は送付されてこないので、ご自身で納付期限までに済ませてください。
多数ありますが、クレジットカード納付なら近くに金融機関がなくても楽に納付できるでしょう、ただし、下記の手数料がかかります。
また、近くに金融機関があれば窓口に備え付けてある納付書(領収済通知書)で納付するのも簡単です(金融機関に在庫がなければ所轄税務署で入手できます)、手数料は不要です。
領収済み通知書の記入例は国税庁ホームページのコチラでご確認ください。
下記の納付方法をクリックすると、国税庁ホームページで詳しい手続き方法をご確認できます。
納付方法 | 納付内容 | 利用すると 便利な方 | 納付手続きに 必要なもの |
ダイレクト納付 | e-Taxによる簡単な操作で預貯金口座からの振替により納付 | ・e-Taxで申告等をされている方 ・源泉所得税を納めている方(源泉徴収義務者)など、頻繁に納付手続をされている方 ・日付を指定して納付をされたい方 | ・e-Taxの開始届出書の提出 ・ダイレクト納付利用届出書の提出 |
インターネットバンキング等 | インターネットバンキング等から納付 | ・e-Taxで申告等をされている方 ・インターネットバンキングやモバイルバンキングを利用されている方 | ・e-Taxの開始届出書の提出 ・インターネットバンキング又はモバイルバンキングの契約 |
クレジットカード納付 | 「国税クレジットカードお支払サイト」で納付 | ・インターネットに接続できるパソコン等をお持ちの方 ・クレジットカードを利用されている方 | クレジットカード決済手数料 |
コンビニ納付(QRコード) | コンビニエンスストアの窓口で納付 | ・金融機関や税務署が近隣にない方 ・インターネットに接続できるパソコン等をお持ちの方 | コンビニ納付用QRコード |
コンビニ納付(バーコード) | コンビニエンスストアの窓口で納付 | ・金融機関や税務署が近隣にない方 ・税務署からバーコード付納付書の送付を受けられた方 | バーコード付納付書 |
振替納税 | 預貯金口座からの振替により納付する方法 | 申告所得税や消費税(個人)の確定申告書を毎年提出する必要のある方 | 振替依頼書の提出 |
窓口納付 ※) 金融機関や税務署の窓口 | 金融機関又は所轄の税務署の窓口で納付する方法 | 上記の手続により納付ができない方 | 納付書 (金融機関の窓口で納付する場合) |
クレジットカード納付の手数料
クレジットカード納付は「国税 クレジットカードお支払いサイト」を利用します、以下の決済手数料が発生します。
納付額 | 決済手数料(税込) |
1円~10,000円 | 82円 |
10,001円~20,000円 | 164円 |
20.001円~30,000円 | 246円 |
30,001円~40,000円 | 328円 |
40,001円~50,000円 | 410円 |
以降、10,000円を越えるごとに決済手数料82円が加算されます。 国税庁ホームページのコチラで自動計算できます。 |
副業禁止のサラリーマンの方は、住民税を自分で納付
上記で説明しましたが、副業を禁止されているサラリーマンは住民税を自分で納付しましょう。
「自分で納付」を選択しておかないと海外FXで副収入があることがバレてしまうので注意しましょう。
海外FXに限らず、その他の副業で儲けている場合にも言えることです。
「自分で納付」を選択しておかないと海外FXで副収入があることがバレてしまうので注意しましょう。
海外FXに限らず、その他の副業で儲けている場合にも言えることです。
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