12月米FOMC後 米ドル/円相場の展望


15~16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)まであと1週間、市場では政策金利の引き上げがほぼ確実視されている。利上げ後の円相場の見通しに関する各専門家のコメント等を調べたところ、長期的には円安・株高の緩やかな持続を見込む声が多かったが、リスク回避の円高が進む可能性を見込む声もあった。

円安・株高の緩やかな持続を見込む声が多いなかで、米利上げの悪影響として主に2点が指摘されている。

一点目は、新興・資源国経済が脆弱ななかでの米利上げにはリスクも残る点である。特に米ドル建て債務が膨張している新興国・資源国の債務負担増加による返済デフォルトのリスク懸念による相場心理のブレが生じやすい局面が続きそうであり、利上げ後に相場の調整局面が訪れ、一時的にドルが反落する可能性が指摘されている。

二点目は、リスク回避の円高が進むと見込む専門家においても、米利上げが行われれば2つのリスクが懸念されている。一点目は、新興国市場からの資金流出などを懸念して投資家がリスク回避姿勢を強める可能性があり、二点目は、原油価格などの資源価格がさらに下落すると、資源国通貨の下落が続き、投資家のリスク回避姿勢が強まり、結果として低リスクである円に資金が流入し円高となる可能性があるというものである。

二点目のパターンについては、過去においては米利上げ機に円高・ドル安基調に転換することがほとんどであったことから今回も利上げ後に円高となる可能性は十分あるだろう。

専門家たちが予想する利上げ後来年3月までの米ドル円相場のレンジだが、1ドル118円~127円で推移とする予想の中で最も多かったのは 118円~124円であった。118円までの円高予想があるのはリスク回避の円高を見込む専門家が多いからであろう。当サイトとしても利上げ後は速い段階で円高基調となる可能性の方が高いのではないかと考えている。

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