【速報】追加緩和か否か? 日銀金融政策決定会合結果、29日公表

結果速報 日銀  金融政策決定会合

日銀は、『マイナス0.1%金利』導入を決定、マネタリーベースの金融市場調整も維持も決定した。

決定内容の公表を受けて、ドル円とユーロ円相場は、発表直後に一時約3円弱急騰した。


日本銀行は本日28日と29日に金融政策決定会合を開催しています。焦点は金融政策を現状維持するのか、追加緩和を行うか、決定内容の結果はあす29日の昼頃公表されます。

ブルームバーグがエコノミスト42人を対象に行った最近の調査では、36人が現状維持を予想していますが、当サイトとしては追加緩和が決定される可能性が十分あると見ています。

その理由を必要な基本情報を以下に整理しながら説明いたします。

日銀 物価上昇のために異次元緩和を実施

日銀は13年4月に発足した黒田体制の下で「2年で2%」という物価目標を掲げ、「量的・質的金融緩和」(以下、QQE)を発動、それ以前の“2倍”のペースで市場から国債などを買い上げ円安・株高が急激に進行しました。

その効果により長らく下落が続いていた物価は、

①円安による輸入物価上昇
②国内景気回復による需給ギャップ縮小(供給能力過剰の状態が解消)

という2つの物価上昇要因が重なり1%超まで上昇率が高まりました。

日銀  原油安脅威に抵抗

しかしながら、14年秋頃から原油安が開始しました。日銀からすれば、持続的な物価上昇の道筋がやっと見えてきたところで原油安によって輸入物価が下落し、国内物価に波及し当初の「2年で2%」という物価目標の達成が遠のくのを阻止しようとしました。
日銀は14年10月31日にQQEをさらに強化することを決定。
黒田日銀は以下のような声明文を公表し、物価を上昇させるための『強い決意』を表明しました。

「原油価格の下落は、やや長い目でみれば経済活動に好影響を与え、物価を押し上げる方向に作用する。
しかし、短期的とはいえ、現在の物価下押し圧力が残存する場合、これまで着実に進んできたデフレマインドの転換が遅延するリスクがある。日本銀行としては、こうしたリスクの顕現化を未然に防ぎ、好転している期待形成のモメンタムを維持するため、ここで、『量的・質的金融緩和』を拡大することが適当と判断した」といった決意でした。

この声明は、日銀がコントロールできない原油安であったとしても、それに対処するという『強い決意』を示したことになります。
市場参加者がこの日銀の強い意思を評価したおかげで円安・株高が急激に進行しました。

QQE効果は空しく、物価上昇率がマイナス圏へ

しかし、その後も原油安は止まらず、量的・質的緩和の効果は空しく輸入物価が大幅に下落し、消費者物価上昇率は2015年夏頃にはマイナス圏に陥りました。日銀は現時点で「2016年度後半頃」に2%の物価目標を達成できると予想していますが、その達成はかなり難しそうです。

ブルームバーグがエコノミスト42人に対して行った調査で、2016年度後半までに消費者物価(コアCPI)前年比が2%程度に達するとの見通しが実現するか、という問いに対し全員が『実現しない』と回答しています。

物価目標の先送り懸念を払拭したい

日銀の究極の目標は消費者物価の前年比上昇率を2%程度に保つことです。物価が2%に向けて上昇基調を維持していれば、金融政策を調整する必要はありません。
しかし、現状では16年度どころかさらなる先送りの可能性が出てきています。

16年度の消費者物価(生鮮食品を除く)の上昇率見通しを1.4%から「0%台後半~1%程度」に引き下げ、2%の達成時期も17年度以降に先送りする可能性が出ています。

先送りされれば3回目です、昨年10月末からわずか3カ月での見直しとなり、2%目標の早期達成に向けて「追加緩和すべきだ」との声も上がってもおかしくはありません。

物価下落圧力からの早期脱却に追加緩和が必要

物価は経済の遅行指標です、そのため景気が悪いとやがて物価は必ず下落します。

日本経済は消費増税後から成長率が鈍化しているので、需給ギャップがマイナス圏に陥っており、過去の関係から予測すると、今後、物価が下落しやすい状況にあるのです。
そこに年初から急激な円高・原油安が加わり、それは輸入物価下落を通じて国内物価を下押しするので、日銀にとっては『強い逆風』なのです。この逆風に打ち勝つためには景気の好転が必要であり、そのための景気刺激策として追加緩和が必要であると言えるのです。

また、株価は景気の先行指標ですが株価の大幅下落は、それが景気悪化を招くという直接的な因果関係を持っているため、日銀としては早急に対処しなくてはと考えるのは当然でしょう。

上記のことから、日銀が『悠長なスタンスを完全に排し』今回の政策会合において追加緩和を実施する可能性が十分あるのです。

 

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