米10月の消費者物価指数(CPI) は前月比0.2%上昇 インフレ率好転のはじまり

米労働省が17日発表した10月の消費者物価指数(CPI、季節調整済み)は前月比0.2%上昇で、3カ月ぶりにプラスに転じた。

市場予想と一致した。モノとサービスがともに値上がりし、ドル高や原油安に伴う物価押し下げ圧力が和らぎ始めていることを示唆した。

前年同月比は0.2%上昇し、市場予想の0.1%上昇を上回った。

 

9月は前月比が0.2%下落、前年同月比が横ばいで修正はなかった。

 

市場の反応は「この日の統計が、米連邦準備理事会(FRB)の12月利上げを阻害することはない。

インフレ率は好転し始めており、製造業生産も引き続き底堅い」と受け止められているようだ。

 

CPI改善の朗報によって、ドルが上昇し米連邦準備理事会(FRB)の12月利上げ見通しがさらに強まった。

ドルの主要6通貨に対するドル指数は約7カ月ぶり高値を付けた。

 

6日に発表された10月の米雇用統計が底堅かったこともあり、FRBは来月15、16両日の連邦公開市場委員会(FOMC)でゼロ近傍に据え置いてきた政策金利のフェデラルファンド(FF)レートを引き上げると見込まれる。

 

失業率はFRBの大半のメンバーが最大雇用とみなす水準まで下がってきており、こうした雇用市場の引き締まりが、賃金に上昇圧力をかけ物価を目標に向けて押し上げるとの期待が広がっている。

 

変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアCPIは2カ月連続で0.2%上昇した。10月の上昇は大半が家賃と医療費によるものだった。

前年同月比は2カ月連続で1.9%上昇となった。

 

FRBは食品とエネルギーを除いた米個人消費支出(PCE)価格指数に注目しており、これはコアCPIを下回っている。

ドルが米国の主要な貿易相手国通貨に対して昨年6月以降18%値上がりしていることで輸入品が安くなり、衣類や自動車などモノの価格の重しとなっている。

 

10月のCPIの前月比をみるとガソリンが0.4%上昇と、9月の9.0%下落からプラスへと転じた。

電力も値上がりした。

 

食品は0.1%上昇。9月は0.4%上昇だった。医療費は0.7%上昇と、4月以来の大幅な値上がりだった。

病院サービスは2.0%上昇。

航空運賃は1.5%上昇し4カ月ぶりにプラスへ転じた。

娯楽費も上がった。

 

一方、衣類は0.8%下落し昨年12月以来の大幅な値下がりだった。

中古車は6カ月連続で下落した。

 

統計発表後、ドルは主要通貨に対してやや上昇。

米国債は一段安となった。

CMEフェドウォッチによると、米金利先物指標は12月の利上げ確率が70%であることを示している。

前日は68%だった。

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