中国人民元の切り下げの影響

中国人民元の切り下げの影響、信用リスクが為替市場に与える影響

中国は人民元を19%切り下げました。その影響で即日、ニューヨークダウ、欧米市場や新興国の株式相場は大幅下落しました。

切り下げの理由はみなさんもお分かりだと思いますが、中国の経済成長率の低下や輸出の低迷などにより、中国経済の実力に対し人民元が高すぎたから切り下げたわけです、一部では共産党内の権力闘争も一因になっているとの指摘もあり中国ってのは本当に複雑怪奇ですが、いずれにしても中国が内部調整を実施したわけです。

 

中国の19%の切り下げの判断として、グローバル市場に対しどれくらいの影響を与えてしまうのかをどこまで考えたかは不明です、内部調整ありきですから大して考慮しなかった可能性があると思います。

 

この切り下げはグローバル信用市場に大きな影響を与え、その影響が為替市場にも波及する可能性があるとの指摘が大きくなってきているようです。

問題となるのが、リーマンショック以降グローバル市場で膨張しているドル建ての債務です。現在の残高は9兆ドルです。そのうち3.3兆ドルが新興国が保有していて、そのうちのかなりの部分を中国のノンバンクが保有しているとのことです。

 

中国人民元の切り下げは、ドル建て債務を保有する中国にとっては返済額を大きくしますから、当然ながらデフォルトが発生する信用リスクが高まる可能性があります。また、新興国の中には中国に債権を持ちながらドル建て債務も増やしてきた国もあることから、今回の人民元の切り下げですでに新興国の通貨は売りのプレッシャーを浴びています。

 

円ドル相場を占う上で注視すべきは、今回の人民元切り下げが将来どのくらい信用リスクに結びつくのか、今後一段の人民元切り下げが進むのか、中国のみならず新興国の信用リスクが高まり全面的な新興国通貨安を誘発する可能性がどのくらいあるのかを米国FRBがどう判断するかです。

 

新興国通貨安=ドル高が進行しやすくなるですから、FRBは当然ながら次回のFOMC(米連邦公開市場委員会)にて利上げをすべきなのか、するのであれば「いつ」「どの位まで」にするのか慎重にならざるを得ないでしょう、ですからFRBに関する情報は非常に重要になりますね

 

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