ファンダメンタルズから見る中国経済

昨日、2015年9月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI:Purchasing Managers’ Index)が発表され、結果は、市場予想とほぼ同じ49.8%となりました。

PMIは50を標準ラインとして、50以上なら経済が拡大、50以下なら萎縮していることを示すもので、8月数値から0.1ポイント上昇したものの、2ヶ月連続で標準ラインを下回る結果となり、相変わらず企業業績に明るい兆しはないことがはっきりしました。

今月10日に発表される固定資産投資(除く農村部)の数値も注目されていますが、同数値は7・8月ともに前年同期比を下回り、国内株式市場の低迷、企業業績の低迷が続いている状況からして9月も改善しない可能性は否定できないでしょう。

中国人民銀行は、昨年11月以降、政策金利を5回、預金準備率を4回引き下げ、金融緩和を続けて企業の資金繰りの支援を続けています。ネーサプライ(M2)自体は前年同時期比+10%以上となっていますが、その効果は企業業績にまだ直結していません。

このような状況から、当面は追加金融緩和と公共投資強化などにより、さらなる景気の失速を回避する施策を継続していくことが予想されています。

それらの効果が表れ中国経済が失速を免れて底入れするかどうか、また、米国の利上げシナリオが最大の関心事として為替相場に影響を与えていることは間違いないでしょう。

用語解説:

【購買担当者景気指数:PMI (Purchasing Manager’s Index) 】

製造業や非製造業、小売業、建設業の業況を数値にして表した経済指標。購買担当者指数は、各業種の購買担当者に対して生産高や受注状況、雇用などのアンケートを行い、数値化したものである。購買担当者指数は50を中心に推移し、50であれば業況は変わらず、50未満ならば悪化、50より大きければ改善していると判断する。

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