ドル/円相場 来週の相場を占う

最近までのドル円相場は、米国の利上げ観測の中124円台で底堅く推移した。
その後、人民元の基準値切り下げがなされ、人民元急落の背景にある世界経済への先行き不透明感が意識され、さらに、数日前に発表された中国の製造業PMIが景気後退を示したことから、世界的に株式相場が大幅下落し、リスク回避姿勢が強く意識されてドル円相場は急反落した。

市場では、米国の利上げ観測が依然として残る中、ここ最近のドル独歩高や、中国を始めとする新興国経済への下押し圧力などが嫌気されている。
そのため、来週も神経質な相場展開となる公算が大きい。その場合、ポジションを取り崩し、流動性を確保したり損益を確定させるといった投資家心理も働きやすい。既にある程度の円の買い戻しが進んでいるようだが、買戻し余地はまだ残っているようであり、引き続きドル円の下値不安が意識されるだろう。

来週も要人による発言が予定されている。アトランタ連銀のロックハート総裁、ニューヨーク連銀のダドレー総裁、カンザスシティ連銀主催のシンポジウムにおけるフィッシャー副議長の発言が控えている。
足元の低インフレを一時的なものとみなし、例えば年内の利上げを支持する発言があると、足もとの市場の混乱に拍車がかかる可能性があると思われる。その場合、仮に利上げによって日米金利差が拡大してもドル円が必ずしも上昇しない可能性も否定できないと考える。むしろ、足もとの状況を考慮すると、早期利上げに対する慎重な姿勢が示される可能性の方がやや高いのではないかと思われる。この場合は市場心理の緊張が和らぎ、リスク回避資産とされる円への需要が後退して、円安色が出てくる可能性はある。利上げに慎重な姿勢が示されると、日米金利差の拡大が見込めなくなることから、金利差の観点で言えば、当面はやはりドル円は上昇しづらい展開が見込まれてくるように思われる。

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