【2016年度】海外FX口座 税金対策・確定申告を徹底解説

税金対策・確定申告を徹底解説

海外FXという海外のサービスの利用だからといっても、日本に住んでいる方で海外FXで一定以上の利益を上げれば、日本国内で納税しなければいけません。
一方、海外在住の方は日本での納税義務は発生しません。

『海外FXの税金・確定申告の方法ってどうなの?』、『海外FXの税金対策 経費で節税』でも解説してきましたが、海外FXと国内FXの税金は同じではありません。

ここでは、両者の違いから海外FXで税金を安くする方法までを一挙にまとめて解説いたします。

海外FXと国内FXの税金の違い

まず、海外FXは『総合課税』、国内FXは『申告分離課税』となっています。

海外FXの総合課税とは

下記のとおり、『利益=所得額大きくなるにつれて』税率が上がっていく方式です。

所得の金額に応じて、税率が決まっている累進課税方式によるもので、課税所得金額、 税率、 所得控除額の3つで成り立っています。

課税所得額 税率 所得控除額
195万円以下 15%

0

195万円超 330万円以下 20% 97,500円
330万円超 695万円以下 30% 427,500円
695万円超 900万円以下 33% 636,000円
900万円超 1,800万円以下 43% 1,536,000円
1,800万円超 50% 2,796,000円

総合課税による所得税額 = (課税所得金額 × 税率) - 控除額 + 復興特別所得税額

(復興特別所得税額 = 総合課税による所得税額 × 復興特別所得税率2.1%)

で算出される税額を納めることになります。

たとえば、海外FXだけで年間300万円~500万円の利益がある方の場合(FX以外に仕事をしていない人)

(300万円 × 20%) - 97,500円 = 502,500円 + 復興特別所得税10,552円 = 513,052円

(400万円 × 30%) - 427,500円 = 772,500円 + 復興特別所得税16,222円 = 778,722円

(500万円 × 30%) - 427,500円 = 1,072,500円 + 復興特別所得税22,522円 = 1,095,022円

上記の通り、海外FXでは利益が多いほど税率が上がる仕組みになっています。

国内FXの申告分離課税とは

申告分離課税による所得税額 = (課税所得金額 × 税率一律 20%) + 所得復興特別所得税(課税所得税額 × 2.1%)

で算出されるものです。

利益の多寡にかかわらず税率は20%の一本で控除額はありません。

たとえば、上記の海外FXだと同じ条件で算出すると下記となります。

300万円 × 20% = 600,000円 + 復興特別所得税12,798円 = 612,798円

400万円 × 20% = 800,00円 + 復興特別所得税16,800円 = 816,800円

500万円 × 20% = 1,000,000円 + 復興特別所得税21,000円 = 1,021,000円

という計算となり、400万円位までの儲けであれば税額控除がある海外FXの総合課税の方が安く、500万円以上では国内FXの申告分離課税の方が安くなるのです。

海外FXで税金を払うべき人と払わなくていい人

海外FXの総合課税の場合、すべての人が税金を支払わなければならないわけではありません。

一定の条件に達しなければ納税義務は生じません。

納税義務の基準と海外FXの税金

  • 給与年収が2,000万円を超えている方、自営業を営まれている方
  • 給与年収が2,000万円未満で、雑所得が年間20万円を超える方
  • 給与所得が無い方で、雑所得の合計が年間38万円を超える方

は納税義務が生じますが、海外FXでトレードしている方でも基本的に下記に該当する方には納税義務は生じません。

  • 給料所得のある方で、海外FXの収入「雑所得」が20万円を超えない人
  • 給料所得のない方で、海外FXの収入「雑所得」が38万円を超えない人
  • そもそも、海外FXの収入で利益が出ていない人

他の『雑所得』があれば海外FXと合算する

上記の通り対象になるのは『雑所得』なので、海外FXでの『為替差益』と『スワップポイントによる利益』だけでなく海外FX以外の雑所得があれば合算=損益通算した上で上記の基準を上回るのかどうかがポイントとなります。

具体的には、給与所得などを除いた下記の収入が『雑所得』として損益通算することになります。

  • FX以外の資産産運用(外貨預金の為替損益)
  • パチンコ・競馬
  • アフィリエイト
  • ヤフオク収入
  • 年金収入
  • 非営業用貸金の利子
  • 原稿料・印税
  • 講演料・放送謝金

例えば、給与所得以外に海外FXの収入が10万円なので増税義務がないと思っていたところ、ヤフオクでの収入が15万円あれば、『雑所得』が20万円以上なので、課税対象となり、毎年2月~3月に確定申告を行って納税する必要があります。

海外FXと国内FXの損失の繰り越し控除について

海外FXでは各年度の損益通算ができない

FXトレードでは下記のように利益の年と損失の年が出てくることもあります。

1年目:100万円の損失
2年目:50万円の利益
3年目:100万円の利益

といった結果が出た場合、海外FXでは各年度の損益通算ができないので年度ごとに税金を考えなければなりません。

1年目:100万円の損失 ⇒ 課税なし
2年目:50万円の利益 ⇒ 50万円に対する課税あり
3年目:100万円の利益 → 100万円に対する課税あり

となり、損益通算できないため損失が繰り越し控除されません。

国内FXの場合は、3年間まで損益通算ができる

一方、国内FXの場合は3年間までは損失の繰り越し控除ができます。

1年目:100万円の損失 → 課税なし
2年目:50万円の利益 → 1年目の損失100万円と当年度の利益50万円が相殺されても50万円の損失超過なので課税なし
3年目:100万円の利益 → 2年目の損失残高50万円と利益100万円が相殺されて50万円分に対する課税あり

となるのです。

この一点だけは海外FXの方が国内FXよりも不利であると言えます。

海外FXと国内FXでは損益通算ができない

国内FX同士、海外FX同士ならば損益通算できる

国内FXでは、同じ国内FXの利益や損失は損失通算が可能です。

A社で100万円の損失
B社で150万円の利益

であれば、合算して50万円のプラス収入に対して課税されます。

海外FXでも同じ海外FX同士の利益や損失は損益通算できます。

A社で100万円の損失
B社で150万円の利益

ならば、合算して50万円のプラス収入に対して課税されます。

国内FXと海外FXの損失と利益は損益通算ができない

国内FXA社で100万円のプラス
海外FXB社で50万円のマイナス

の場合には、国内FX分の100万円に対して課税され、マイナスの海外FXでは課税されません。

逆のパターンでも同様です。

国内FXA社で100万円の損失
海外FXB社で150万円の利益

の場合には、海外FX分の150万円に対して課税されます。

この異なるFX同士での損益通算の考え方については、基本的には国内FXまたは海外FXのどちらが有利/不利なのかということを考える必要はありませんが、海外FXの方で利益が上がっている場合は、すでに解説した通り、申告分離課税によって400万円位までの儲けであれば税額控除がある海外FXの総合課税の方が安くなります。

海外FXの税金を『経費』で安くする

400万円位までの儲けであれば税額控除がある海外FXの総合課税の方が安くなるわけですが、400万円以上の儲けがあっても海外FXの税金を安くする方法があります。

それは、『経費』を上手く活用することです。

たとえ、副業で海外FXをやっている場合でも『経費を作る』ことによって、実際の収入よりも課税所得を低く抑えて納税額を小さくすることが可能です。

経費を活用した課税所得 = 海外FXの利益 - 海外FXの経費

となるのです。

海外FXでは下記の費目が経費として認められます。

  • 海外FXトレードに使用するパソコンや携帯端末の使用料金
  • 海外FXトレードに必要なインターネット代(プロバイダ契約とか)
  • 海外FXトレードに必要な椅子、デスク、棚、照明代など
  • 海外FXトレードを行うための部屋の賃料(事務所代、自宅であれば使用スペースで按分計算)
  • 海外FXトレードを行うための光熱費(自宅であれば使用スペースで案分計算)
  • VPSサーバー代
  • セミナー参加費用
  • 書籍代
  • 携帯電話料金
  • 海外FXトレードに関する情報収集のための会食など
  • その他情報収集のための費用

などです。

海外FXで利益を上げるのに使った費用であれば経費として認められるのです。

たとえば、パソコンが1台しかなくてFXトレード以外の私用で使っていても、FX にも使えば経費処理することができますし、賃貸アパートやマンションに住んでいればFXに使用しているスペース分の家賃を経費とすることが出来ますし、奥さんに海外FXの資金管理の作業などを手伝ってもらって、奥さんに給料を支払えば経費となるのです。

経費であると合理的に判断できるようなものがあれば最大限活用すればよいのです。

重要なのは、税金云々よりも、まずはゼロカットなどの儲けやすいトレード環境を用意している海外FXを利用して収益が発生したら極力経費で落とすのが得策なのです。

経費の認定は税務署の判断次第となる場合もあります。自分で判断しきれない時は、税理士や税務署に相談するのが無難でしょう。

確定申告での注意点

たとえ軽費を多くすることができて課税所得が20万円を切ったとしても確定申告は必要です、経費を控除する前の課税所得が20万円を越えれば確定申告する義務があるからです。確定申告を行って税務署から経費処理が認められてはじめて納税しなくても良いということになるので注意しましょう。

関連記事:【2016年度】海外FXの税金対策 海外FXは経費を作れば節税できる 関連記事:【2016年度】海外FXの税金 確定申告の書き方を教えます

 

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